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EPISODE

開発エピソード

技術本部 執行役員 多久和 良

エイミー開発の想い出

エイミーは、患者さんの治療と生活の質を支える医薬品を注入するための医療機器です。
大研医器が長年培ってきた注入技術をもとに、医療現場の声から生まれました。
エイミーの開発は、「より良い注入医療ができないか」という素朴な問いから始まりました。当初は、医療現場で見えている課題を一つずつ改善していくアプローチで検討を進めていました。しかし、医療従事者の方からいただいた「それではダメだ。現状の改善ではなく、大研医器の技術で医療そのものの未来を変えてほしい」という強い言葉が、私たちの考え方を大きく変える転機となりました。
そこからは、既存の医療機器の常識にとらわれず、マイクロポンプという独自技術を核に、操作方法やシステム連携まで含めて根本から見直す挑戦が始まりました。開発期間は約8年に及び、原因がすぐに特定できないトラブルに直面することも多く、決して平坦な道のりではありませんでした。それでも、プロジェクトメンバー全員が「より良い医療を届けたい」という思いを共有し、試行錯誤を重ねながら粘り強く取り組み続け、製品化を実現することができました。
開発中、そして販売開始後も社内だけでなく、医療従事者の皆様にも多くのご意見やご協力をいただきながら製品化を実現しました。その中でも特に印象に残っているのは、エイミーを使用したことで、長く病院を離れられなかったお子さんが外出可能となり、ずっと憧れていたテーマパークで楽しむことができたという話を、ご家族から伺い、お礼の言葉をいただいたことです。挑戦し続けた結果としてでき上がったエイミーという製品が患者さんの生活を変える瞬間に立ち会えた経験は、今でも大きな原動力になっています。

エイミーの今後

エイミーの開発を通じて、自社の研究開発によって実現したマイクロポンプ技術の可能性と、医療機器におけるシステム連携の新たな道筋が見えてきました。今後は、この技術を注入ポンプにとどめず、さまざまな医療機器へ展開していくことを目指しています。
また、スマートフォンやネットワーク技術、さらにはAIの活用など、医療現場のデジタル化はこれから本格的に進んでいきます。その中でエイミーは、医療とデジタルをつなぐ“第一歩”として、大きな役割を果たす存在になると考えています。
国内はもちろん、将来的には海外の医療現場でも使っていただける製品へ。
私たちはこれからも、技術の力で新しい医療の価値を創造し続けていきます。